疫 魔 (1) * |
起 句 |
咳すれば 世情一変 令和の世 |
咳こめば 驚天動地 衆愚の世 |
竹馬を もてルビコンの 川渡る |
承 句 |
昃りて 恋の想ひの 浅き春 |
春嘆く 渇く口唇 寄せもせで |
なで憂ふ 御園生の春 息づくを |
外に出でて などかは春を 語らざる |
日は昇り 日はまた沈む 春ひと日 |
若き身に 憂ふる春の あらじかし |
覚めぬなら 覚めざるままに 春の夢 |
春の夢 酔ひて槐 の 木の下で 四字熟語「南柯之夢」より |
どう見ても 我には遠き 春の雷 |
春風邪と おぼしきものを 大袈裟に |
時の疫に 逆らふ心 下萌ゆる |
騒ぐなや なべては遠き 春の惨 |
見くびりて 入れば春泥 底知れず |
春泥の 先はコロナが 泥の川 |
春冷えや パンデミックの 幕開く |
疫病の 前触れ 春の闇動く |
春に闇 心に闇の あるごとく |
阿修羅いま 春香邪悪の 化身めき |
春闇に 餓鬼夜叉阿修羅 羅刹天 |
春闇や 目に見えぬ敵 ひそむがに |
涅槃闇 めくれば真闇 コロナ疫 |
目に見えぬ ものは怖しよ 春コロナ |
春の昼 ミッドタウンに 人絶えて (外出自粛要請) |
人通る 気配すらなき 春の昼 |
蟄居して 疫鎮もるを 待つ春ぞ |
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