句 歌 留 多 (1) * |
暑き日の とろり腰抜け チョコレート |
色鳥の いろはにほひて なきぬるを |
海底の 鮃かれひの 睨みあひ |
炎帝を ドン・キホーテに なりて撃つ |
オリーブの実にがし 和平なりがたし |
カーナビを たよりに春の 未来都市 |
極星は 動かず大地 霜冴ゆる |
砕けても 凍つるをこばむ 魚の骨 |
毛糸編む 人の温もり 欲しき夜に |
転びても へのへのもへじ 捨案山子 |
三人も 死んで真夏の サスペンス |
七月の 粋な姉さん 江戸小紋 |
少しだけ 拗ねて甘えて サクランボ |
蝉しぐれ 光も風も 飴色に |
走馬灯 めぐりめぐりて 飽きもせず |
大試験 鉛筆の芯 折れやすし |
蝶結び ほどかば春の 玉手箱 |
鶴一声 天にさえぎる ものもなく |
手の内は 見せるものかと 懐手 |
融くるまで 逃げず隠れず 雪兎 |
亡骸の 軽ろきを重く 蟻が曳く |
煮大根や 煮かへすごとに 角がとれ |
ぬくめ鳥 荒爪の脚 さびしくて |
捩花の 螺旋階段 目でのぼる |
野狐の 痩せ骨きしむ 寒の朝 |
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